TCP/IPのトランスポート層

トランスポート層は、データ転送に関する制御を行います。

IPプロトコルは「ベスト・エフォート」型の通信で失敗した場合の
保証がないので、これの信頼性を付け加えるものと言えるでしょう。
トランスポート層の主なプロトコルとして、「TCP」と「UDP」があります。

◎TCP(Transmission Control Protocol)

EndとEnd間のコネクション型通信で、順序制御やフロー制御を行います。
また、伝送中にデータにエラーが発生したときに、その検出や誤りを制御します。
電子メールやファイル転送などのように、大容量で送信したデータを安全に、
しかも正確に通信するときにTCPが用いられます。

◎UDP(User Datagram Protocol)

コネクションレス型通信で、フロー制御や誤り制御を行わない通信形態です。
情報量が少なく、離散的な通信にはUDPを用います。