プロトコルの標準化
コンピュータ同士で情報通信を行うためには、「プロトコル」を
共有化することが絶対条件となってきます。プロトコルを共通の標準に
統一することにより、誰もがネットワークに参加することが出来ます。
〇プロトコルはもともと、通信業者などが独自のネットワーク構築のために作成し、
利用していました。そのうちいくつかのプロトコルが社会的に評価され、
業界の標準となりました。
これをデファクトスタンダード(業界標準)といいます。
また、このプロトコルが海外にも認められると、国際的な標準化組織が精査し、
プロトコルが国際化されます。
これをグローバルスタンダード(国際標準)といいます。
グローバルスタンダードには、各企業の経済状態や、各国々の政治的要因も
大きく関わっています。
国際的なプロトコルの標準化機関
◎ISO(国際標準化機構) international organization for standardization
工業・農業の規格の標準化を目的とする国際機関。
コンピュータの利用者側の立場から見て、様々なコンピュータの相互接続・情報の
やり取りが出来ることを目的としています。
◎ITU(国際電気通信連合) International Telecommunication Union
世界の電気通信に関する、各国政府間の国際組織です。
この組織は、無線通信部門、電気通信標準化部門、電気通信開発部門の
3部門があります。ITUは通信サービスを行う側から見たプロトコルの標準化を
目指しています。
また、TCP/IPについても業界標準や国際標準があり、そこには様々な
標準化機構が存在しています。