TCP/IPとは
TCP/IP ⇒ Transmission Control Protocol / Internet Protocol
TCP/IPとは・・・
インターネットの標準プロトコル。現在最も普及しているプロトコルです。
米国防総省の資金援助によるネットワークプロジェクト「DARPANET」
(Defense Advance Research Project Agency Network)で開発されました。
☆TCP/IPは、以下のような4階層(アプリケーション層、トランスポート層、
インターネット層、ネットワークインターフェース層)の概念的なモデルで
表すことができます。各層の代表的なプロトコルは以下の通りです。
◎アプリケーション層
・HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)
WebサーバおよびWebブラウザで用いるプロトコル。
ホームページを見るときに必要となります。
・FTP(File Transfer Protocol)
データやプログラムなど、各種ファイルの転送時に用いるプロトコル。
・TELNET 遠隔ログインを行います。
・SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)
電子メールの送信時に使う。
・DNS(Domain Name System)
ドメイン名とアドレスの変換について送受信する。
◎トランスポート層
各端末間のデータ転送機能を提供します。
プロトコルを細かく見ると、TCPとUDPに分けられる。
・TCP(Transmission Control Protocol)
コネクション型(通信経路を予め確立した上で通信を行う)で、
高い信頼性があります。パケットの順番や送信確認等を管理し、
確実なデータ転送を行います。
※相手を確認しながら送る。
・UDP(User Datagram Protocol)
TCPとは異なり、コネクションレス型で通信を行います。
信頼性を保証しない代わりに、高速通信を行います。
※相手を確認せずに流す(画像配信など)
◎インターネット層
・IP(Internet Protocol)
コネクションレス型でアドレッシングとルーティングを行います。
常に「ベスト エフォート(最善の努力)」でパケットを配信しようとするが、
エラーが起こっても回復はできません。
・ICMP(Internet Contorol Message Protocol)
エラー通知や通信状態の診断を行うプロトコルです。PINGにも
使用されています。
・RIP(Routing Information Protocol)
動的なルーティング制御を行うためのプロトコル。ルータで使用しています。
これらはOSIの7階層モデルにおける一つの層、もしくはそれ以上の層に
対応しています。